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孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第9章 朧月【イケメン戦国】


「あ……ああ………
 信長様ぁ………」

「違うだろ。
 俺を良く見ろ……。」


そう言ってやってもの視線は全く俺には向けられない。

お前の上に跨がって、まるで畜生の様に夢中で腰を振っているのは俺だろう?

お前の中に今、ぐちゃぐちゃと抜き差しされているのは俺の一物だろう?

「、俺の名前を呼べ。」

「……………。」

「俺の名前だ。」

「……………。」

「政宗……だろ?」


俺にがくがくと揺さぶられているは、人形の様にぴくりとも動かない。

俺にされるがままに只々転がされ、前からも後ろからも……

上も下も……全てを犯されているのに。

こうしてを貪るのは何度目だろうか。

数を重ねる度にの自我は確実に失われていった。

それでも俺の指が舌が一物が、の悦ぶ場所を擽れば僅かな反応は見せてくれる。

そしてそんな時のは必ず……俺ではない男の名前を呼んだ。
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