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孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第8章 横恋慕【イケメン幕末】


そのままお互いの身体を擦り合っていると、突然近藤さんは私を仰向けに組敷いた。

「近藤さん……?」

静かに問い掛けると近藤さんの熱を孕んだ視線が突き刺さる。

「……もう一度……良いだろうか?」

その言葉の意味を察し、私が頬を染めると

「どうにも我慢出来ん。」

拗ねた子供の様な口調で、近藤さんも顔を赤らめる。

「で…でも……」

言い掛けた私の唇を近藤さんの指がそっと塞いだ。

「今夜は屯所に戻らなくても良いと
 としに許可を貰ったのだ。
 と二人きりの時間……
 勿体無くてじっとなどしておれん。」

「…………はい。」

こんなにも私を求めてくれるこの人が愛おしくて仕方が無い。

私は微笑みながら近藤さんの首に腕を回す。

そしてお互いの唇が重なり合う間際、近藤さんは不敵に笑って言った。

「……一生俺に着いて来い。
 時代を変えるぞ。」
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