第8章 横恋慕【イケメン幕末】
ずぶずぶと腰が沈められ繋がった部分が密着した所で、近藤さんは私を抱き締めてくれた。
固くて厚い胸板、しなやかな筋肉質の腕、私の首筋を這う舌……
私の身体はすっぽりと近藤さんに包み込まれ、安心感と幸福感が際限無く湧き上がる。
「近藤さん……近藤さんっ………」
堪らず名前を呼ぶと、少し身体を離す近藤さん。
「どうした……?」
「好きです……近藤さん。
大好き。」
今更だとは思ったけれど、どうしても言葉にしたかった。
こんなにも私は幸福だと伝えたかった。
そんな私を見つめて近藤さんは優しく微笑んでいた。
「分かっている。
俺もだ。
、愛している。」
そして唇が重なり、お互いが競う様に舌を絡ませる。
その間に近藤さんの腰が緩々と動き出し私の中を擦り始めた。
暫くその行為を続けていると、繋がった部分から漏れ出す音が水っぽく変化する。
近藤さんはそれを聞き逃さなかった様だ。
「熟れて来たな。
では………」
上体を起こした近藤さんが唐突に私の膝裏を高く持ち上げた。
「遠慮はしないぞ。」