第7章 Phantom pain~幻肢痛~【薄桜鬼】
指で充分に均しておいた所為か、の中は大した抵抗も無く、俺を根元まできっちりと受け入れた。
それでもやはり狭い。
きゅうきゅうと無遠慮に俺を締め付けて来た。
ふと見下ろして見れば、は辛そうに顔を顰めている。
「、痛むか?」
「………いいえ。」
俺の問いに否定の言葉を吐き出すも、の額に浮かぶ脂汗がそうではない事を如実に物語っていた。
「暫くはこのままで……」
腰の位置を動かさないように細心の注意を払いながら、の顔、首筋、乳房に何度も口付けを落とすと、程無くしての中が熱を持って来る。
そして表情にも変化が表れた。
苦悶の様子は消え失せ、快楽を求め始めたようだ。
「重畳だ。」
そう呟き、俺はゆるりと腰を使い始める。
牡茎がの中を繰り返し擦り上げ、何度も奥を突く。
「んうっ……ん………んっ…」
その度にの口から漏れ出す吐息は艶やかさを増していった。
「気持ち良いのならもっと声を出せ。
そして俺に伝えろ。
もっともっと……俺を煽って見せろ。」
初めて経験する感覚に戸惑っているだろうを相手に、随分と自分勝手な事を言っているとは思う。
だが、もっと見たいのだ。
俺に溺れていくお前を……。