第7章 Phantom pain~幻肢痛~【薄桜鬼】
……良いぞ。
期待以上の答えだ。
俺は堪らず自分の唇をぺろりと舐めた。
「咥えてみろ。」
「………んぐ…」
は何の躊躇も無く牡茎を口に含む。
「喰い千切るなよ。
これはまだ必要な物だ。
歯を立てるな。
舌を這わせて、吸い上げる様に……
んっ……そう。
そうだ……。」
じゅぶじゅぶと下品な音を漏らす事も異図わず、俺にしゃぶり付くは美しい。
美しく気高い牝狼が、滅多にありつけない馳走を与えられて喜んでいる様だ。
「……美味いか?」
「んっ…んっ……」
俺の股間に顔を埋めたまま何度も頷く。
その様を見下ろして、俺は満悦の笑みを浮かべた。
このままの口の中に吐き出しても良いのだが……
どうするべきか考えている間にもの執拗な口淫は続き、俺自身がそれ程悠長に構えて居られない事を覚る。
やはり……吐き出す場所は此所では無いな。
両手での頭を固定し、俺はその口からずるりと牡茎を抜き出した。