第7章 Phantom pain~幻肢痛~【薄桜鬼】
「んっ…く……んく……」
咥内に差し込んだ俺の舌をは夢中になって吸い上げる。
まるで母犬の乳に吸い付く仔犬の様だ。
俺の唾液が滋養にでもなると言うのか?
だがこうして必死に求められるのは悪い気はしない。
の後頭部に手を回し、暫くは好きな様にさせてやる。
「ん……ちゅ……」
粘着質な音を鳴らして漸くの唇は俺の舌から離れた。
「……もう、良いのか?」
「私……何処か可笑しいです。
千景様が欲しくて我慢出来ない。」
「俺を喰いたくなったか?」
「違います。
そうじゃ……なくて……」
ああ……『食欲』では無いのだな。
ならば上等だ。
お前の望み通りに………。
俺は立ち上がり、自分の着ている物をさらりと脱ぎ捨てる。
そしてとろんとした目付きで俺を見上げるの目前に自分自身を突き付けた。
それはもう既に下腹に届きそうな程に反り立ち、先端からは僅かに汁を滲ませている。
「………どうだ?」
「どう……って?」
恥じる事も無く、目の前の牡茎を見つめてきょとんと目を瞬かせているの姿に俺の背筋がぞわぞわと粟立つ。
「どう思う?」
もう一度問うて見ると、の指先がそっと牡茎に触れ
「………美味しそう。」
うっとりとした声でそう呟いた。