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孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第5章 お前を全部俺に寄越せ【真・幕末新撰組】


「嘘だと思うか?」

土方さんは何も言えずに言葉を失う俺の手を掴んで、自分の股間に押し付ける。

其所は熱くて固くて、明らかに屹立していた。

「凄えだろ?
 今日お前に会えると思ったら、
 朝からずっとこんな状態だ。」

おずおずと土方さんを見上げると、その照れた様な笑顔にまた下半身が疼いてしまう。

「じゃあ……もっと……」

もう我慢出来ねえ。

今直ぐ土方さんにしゃぶり付きてえ。

俺が慌てた動作でそれを取り出そうとすると

「駄目だ。」

土方さんは俺の両肩を掴んで引き離した。

「何でっ……」

「身体の調子が良くねえんだろうが。
 そんなお前に無茶させる訳にはいかねえよ。」

懇願する俺の目を見つめて諭す様に言う土方さんに、益々抑制が効かなくなる。

「頼むよ……なあ。」

「駄目だって言ってる。」

「頼むからっ……」

俺はずるずると布団を脱け出し、土方さんにしがみ付いた。

「あんたと…………したい。」

土方さんの肩に顔を埋めてそう呟いた途端、その両腕が俺の身体を力強く絡め取った。

「くそっ……
 俺の必死の我慢が水の泡じゃねえか。
 一月お前に触れて無かったんだ。
 もうどうなっても知らねえからな。
 止めろと言っても止めてやらねえぞ。」
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