• テキストサイズ

孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第4章 アナタ ト イキタイ【イケメン戦国】


「様はどの御仁がご希望ですか?
 勿論、交渉は私が致しますので
 様は何も心配しないで下さいね。」

うう……そんなキラキラした目でそんな事言われても…。

私は真っ赤にした顔を俯かせて呟いた。

「み…三成くんが選んで。
 三成くんが選んでくれた人で…構わないから。」

「宜しいのですか?」

「………うん。」

私にとっては三成くんじゃなきゃ誰でも一緒だから。

「家康様…秀吉様…
 政宗様も光秀様も、どなたも素晴らしいお方ですが
 やはり信長様でしょうか。
 この安土の頂点に君臨されて居るあの雄々しい信長様に
 激しく抱かれる様はどれ程美しいのでしょう……。
 想像しただけで興奮してしまいます。」

………やっぱり信長様なんだ。

信長様が私なんかを相手にしてくれるのかイマイチ不安だけど、三成くんがそう望むならそれに応えてあげたい。

もう私もどこか壊れちゃってるのかもしれない。

「信長様で宜しいですか……様?」

「うん。大丈夫だよ。」

不安を隠して何とか微笑むと、三成くんはまた力一杯私を抱き締めた。

「ああ……貴方は何て愛おしい人なのでしょう。」

そして私の耳元で艶やかに囁く。

「では早速、二人で信長様の所に参りましょう。」
/ 834ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp