第4章 アナタ ト イキタイ【イケメン戦国】
「様はどの御仁がご希望ですか?
勿論、交渉は私が致しますので
様は何も心配しないで下さいね。」
うう……そんなキラキラした目でそんな事言われても…。
私は真っ赤にした顔を俯かせて呟いた。
「み…三成くんが選んで。
三成くんが選んでくれた人で…構わないから。」
「宜しいのですか?」
「………うん。」
私にとっては三成くんじゃなきゃ誰でも一緒だから。
「家康様…秀吉様…
政宗様も光秀様も、どなたも素晴らしいお方ですが
やはり信長様でしょうか。
この安土の頂点に君臨されて居るあの雄々しい信長様に
激しく抱かれる様はどれ程美しいのでしょう……。
想像しただけで興奮してしまいます。」
………やっぱり信長様なんだ。
信長様が私なんかを相手にしてくれるのかイマイチ不安だけど、三成くんがそう望むならそれに応えてあげたい。
もう私もどこか壊れちゃってるのかもしれない。
「信長様で宜しいですか……様?」
「うん。大丈夫だよ。」
不安を隠して何とか微笑むと、三成くんはまた力一杯私を抱き締めた。
「ああ……貴方は何て愛おしい人なのでしょう。」
そして私の耳元で艶やかに囁く。
「では早速、二人で信長様の所に参りましょう。」