第4章 アナタ ト イキタイ【イケメン戦国】
お互いの存在を確かめるように、強く抱き締め合う。
三成くんの腕の中でその顔をそっと見上げると、笑顔の三成くんと目が合った。
やっぱり……その笑顔は天使そのもの。
どんな事でも許せてしまいそうになっちゃう。
「ああ、様……そんな可愛い顔をして見つめないで下さい。
貴方が欲しくなって仕舞います。」
「私も…三成くんが欲しいよ。」
掠れた声で言うと、三成くんの目が優しく細められる。
「では、貴方に口付けても宜しいですか?」
そんな事、聞かなくても……。
でもこういう所が三成くんらしくって、堪らなく好き。
私が返事をする代わりにゆっくりと目を閉じると、唇に柔らかい感触が押し付けられた。
「………ん。」
三成くんらしい優しいキス。
下唇を柔々と食まれて、自分がしっとりと濡れてきてるのが分かる。
早く三成くんに触って欲しい。
早く三成くんと1つになりたい。
三成くんより私の方が余程厭らしいのかもしれない。
何度も顔の角度を変えて唇を重ねた後、三成くんは私の肩を少し押して身体を離すと熱っぽい視線で見下ろしながら言った。
「様に……お願いがあるのです。」
だから、そんな言い方をしなくてもいいのに。
私はもう三成くんに抱かれたくて仕方無いんだよ。
この先に続く行為を想像して、私の全身が熱を帯びていく。
私は嬉しさに耐えられずニッコリと微笑んで三成くんを見つめ返すと……
三成くんの口からは思いもよらない言葉が吐き出された。
「信長様に抱かれてくれませんか?」