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孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第4章 アナタ ト イキタイ【イケメン戦国】


何が何だか良く分からないけれど、三成くんに会えるのは純粋に嬉しい。

その足で三成くんの御殿へ向かい部屋に通されてから、私は信長様が言っていた事を聞いてみる。

「三成くんも私がここにいると助かるの?」

その言葉に三成くんの顔が真っ赤に染まり、気付いた時には私は三成くんの両腕に絡め取られていた。

「み……三成くん?」

「助かる…なんて物じゃありません。
 様が居なければ私は生きて行けない。
 貴方が安土を去った後、
 信長様の命を受けて貴方を連れ戻しに向かう家康様に
 私は無理矢理着いて行きました。
 此処で貴方が戻るのを只待って居るなんて
 とても出来なかったのです。」

本当に……?

三成くんも私の事を?

「三成くん……それって?」

震える声でそう問うと、私を抱き締める三成くんの腕に一層力が籠る。

「様、私は貴方を愛してしまった様です。」

あの三成くんからそんな言葉が出るなんて。

嬉し過ぎて涙が滲んでしまう。

「私も……私も三成くんの事を愛してる。」

三成くんの胸に顔を埋め、私は信じられない程の幸福を噛み締めた。


いつも私を励ましてくれた三成くん。

どんなに不安や怖い思いをしても、三成くんに「大丈夫ですよ、様」と、あの天使スマイルを向けられるだけでスッと心が軽くなったんだ。

そして私はいつの間にか、もう三成くんとは離れられないって気が付いた。
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