第8章 麗しのハンナ/ハイキュー、天童覚
「まだ日本にいたんですか。もうとっくに出国されたかと思っていました」
折り目正しく問いかける牛若くん。
「工房の事情で日延べしたのよ。来週には立つんだけど、店長に無理言ってギリギリまで働かせて貰ってるの。少しでもお金を貯めないと、あっちで何時ものになるかわからないから…」
掠れた笑顔で答える桜庭さん。
……何コレ。
どういうコト?全然わかんない。桜庭さんをどう思うかも何も、若利くんたらお知り合い?予想外の展開だわ。あれれ。
あーと、よくわかんないけど、何か腹立つ。
ちょっと誰か、説明してよ。