完結の節目に今一度読み返してみました。じっくりゆっくり、時間をかけて。時にはすっきり小走りに。
銀魂やおそ松さんの、台詞で世界観を彩るテンポの良さ。雨上がりの澄み切るような匂いと共に、青い春が蘇るHQ。味と癖が堪らない鬼鮫さんと牡蠣殻さん。どれも大好きですが、特に忘れられないのはムーミンパパのお話です。
小さい頃夢中で読んだトーベ・ヤンソンのムーミン谷にそのまま訪れたかのよう。ついパパやスナフキンと南風を探しに行きたくなりました。
あの言い様もなく色褪せない幼心を思い起こさせてくれる、私にとって魔法のような作品です。完結は寂しいけれど、大切な1冊としてずっと心に置いておきたい。大好きです。
[投稿者] 栗駒
[投稿日] 2019-06-19 20:14