第6章 コンビニスイーツを侮るなかれ /銀魂、真撰組トリオ
「ハッハッハッ、総悟ォ、住宅展示場のバルーンじゃねえんだから、そんな隅々まで空気入れちゃったら内蔵がはみ出るゾ?なあ、トシ?」
「なぁトシじゃねえ!アンタはアンタでカゴいっぱいに何持って来てんだ!?飯買いに来たんだっつってんだろ!?返してこい、その甘物の山ァ全部キチンと返してこい!!」
あのぅ、お客様、お煙草の方いかがなさいますか?
「よく見ろ、これェ!!12って書いてあんだろ!?12ミリ!!12引く1は幾つだ?わかるかアンタ?ああ?俺がいっつも吸ってる空気から大事な成分が11も抜けちまうんだよ、ソイツを吸うと!いかがもクソもねえ、そんなモン誰が買うか!チクショウ!人を殺す気か!」
「だから死ねって言ってるじゃねえですか。たく、物わかりのわりィマヨネーズだぜ。ウザってぇ」
「物わかりのわりィマヨネーズ?そんなものァねんだよ。この世にあんのは美味しいマヨネーズだけだ」
「いい加減にしないか、二人とも。他のお客の迷惑だぞ」
「デザートコーナーでうんこ座りしてるきびのわりィおっさんに言われたかねえですよ」
「同感だな」
「黙れ土方。ニコチンマヨネーズに同感されたかねえや」
「···そろそろ本腰入れてぶっ殺すぞ、テメェ」
「イライラしすぎだぞ、お前たち。おごってやるから甘いモンでも食え。な」
「飯だっつってんのにわかんねえ人だな、アンタもよ」
「人じゃねえですからねィ」
「・・・ああ、そう言やゴリラだったな」
「あ、ヤダヤダ、ちょっと見て二人とも!レアチーズのシュークリームですって!食べる?食べる?」
「カボチャの次はチーズかよ・・・その皮に入ってりゃ何でもいいのか、アンタは」
「ワサビとカラシどっち入れやす?」
「買わねぇモンに無闇に手ェつけんな。シュークリーム改造しに来たんじゃねえぞ。戻して来いバカ」
「マヨネーズもありやすぜ?」
「誰がシュークリームなんかにマヨネーズ入れっか、勿体ねえ!罰が下るわ!それも戻して来い!」
「ねえねえ、カボチャのプリンとレアチーズケーキだって。どっちにする?いっそ両方いっちゃう?」
「カボチャとチーズしかねえのか、ここの甘物は!?」
「わかってねえなぁ、トシ。こりゃ秋の限定商品なんだよ。今年はカボチャとチーズ推し・・・」