第3章 こどもの日の過ごし方/おそ松さん
「サイコパスは黙っててよ。にいさん、確かに今日はこどもの日だよ。でもさ、明後日は母の日だよね?ボクらもいい大人だよ?ここはボクたちが母の日を祝うべきじゃないの?いつもお世話になってる母さんに、逆にお小遣いなりプレゼントなりあげるべきだと思うな、ボク」
「・・・・・!!!!!と、とど松・・・!」
「うぅわ、出たよ、アザトッティ~!何、パチンコか競馬で勝った金使って母さんにサービスしろってか!そんなん母さんが喜ぶ訳ねえじゃん。バッカだねー、お前。ね、母さん」
「金をよこせって言われるより百倍嬉しいわね」
「そりゃそうだな」
「テメエ、どっちの味方だよ、チョロ!」
「誰がお前の味方だって言った?とど松の言った事はスジが通ってる。僕はとど松の意見に賛成だな」
「・・・だってよ、トッティ。どうすんの、アンタ。先週の合コンでスッカラカンでしょ、アンタの財布・・・」
「!!!な、何でそんな事・・・・!!!」
「・・・呑み屋の隣で猫と雑魚寝してた」
「止めてよ!原宿の真ん中で何で猫と雑魚寝なんかしてんの!?てか何で原宿まで来て猫と雑魚寝!?マジ何やっちゃってんの、一松にいさん!?アンタランナウェイして来たボケ老人か!?社会に背を向けるのも大概にしてよ!」
「ふぅん・・・・空っぽの財布でお小遣いやプレゼントがどうにかなんの?何、お前魔法使い?プッ、魔法使いなの?」
「止めろ、おそ松。とど松の優しさを笑うな。とど松、金がないのならオレが貸すぞ?ノープロブレムだ、安心しろ」
「え?貸すって、そんな金あるの、カラ松?」
「フ。忘れたのか、チョロ松・・・。俺が十万越えのトト子ちゃんグッズを購入した事を・・」
「ああ、したねえ。あれ、僕が言うのも何だけど、ホンットバカだったよね。あの一件で改めてお前は凄いなって思ったよ、僕」
「フッ」
「フッて・・・・で、あのカモネギの見本みたいな無駄遣いが何なの?」
「あれを売・・・・・」
「いや売れねえから!マジ売れねえから!ごみ袋に突っ込んで捨てたッて逆に金とられる逸物だよ、アレ。ごみ袋だって安くないからね?何言っちゃってんの、このドリーマーは!」
「・・・ドリーマーか。悪くない。グッジョブ、おそま・・・・・」
「みんなでさ、母さん連れて野球観に行こうよ!野球野球!」
「母さん草野球には興味ありません」