第3章 こどもの日の過ごし方/おそ松さん
「えー?折角チケットがあるのに・・・」
「・・・チケット?」
「公園の段ボールのうちで寝てるオジサンに貰った。あはははは、オジサン、ダッフンダーなんだってー!ダッフンダー!」
「・・・ダッフンダー?ちょ、それ見せてみろ、十四松」
「いーよー」
「ちょ、何枚あんの、これ?ひぃ、ふぅ・・・・・十二枚!?広島vs巨人のドーム戦の!?ネット裏が!?ウソ、マジ!?マジ!?」
「・・・広島?緒方監督?あら・・・」
「おし!おい、イヤミを呼べ!五枚は八二でさばかせるぞ!着替えろ着替えろ、野球観に行くぞ!!!」
「行く?行く?野球行っちゃう?やったー!!!!」
「凄いな、十四松。無欲の勝利ッて感じ。時々神がかるよな、コイツ」
「チケット売れたら帰りに鰻」
「悪くない・・・でかした、マイブラザー」
「あんま言いたくないけど、ボクらの中で一番使えるのって、実は十四松なんじゃない?うわー、ヤだなあ」
「ま、いーじゃん?こどもの日も母の日もいっぺんにおめでたくなったんだからさ」
「・・・・母の日は明後日よ、ニートども?」
「え?」