第3章 ふたつめ。
side カラ松
マイブラザー一松がいきなり帰ってしまった。
名無ちゃんが不思議そうな顔をして一松が出て行った扉を見ている。
おそ松「あー、ごめんな名無ちゃん。
あいつ変な所で素直じゃなくてさ」
『そう、なの・・・?』
チョロ松「あんまり気にしないでやって。
あれでも名無ちゃんに名前呼んでもらって嬉しいんだと思うから」
『ん・・・そっか・・・』
十四松「大丈夫、また会えマッスルマッスル!」
トド松「一松兄さんの事だからまた押し入れにでも篭もってるんじゃないかな。
ねえねえっ、僕名無ちゃんの事もっと知りたい!」
おそ松「あ、俺も俺も!」
そうして始まったフリートーク。
俺は先に帰ってしまった一松を気にしながらも名無ちゃんとブラザー達の会話に参加する事にした。
デカパン「名無の事を知りたがるのは結構な事ダスが、あんまりしつっこく聞いたり答えにくいような質問はするなダスよ!」
『ふふ・・・、はかせは・・・しんぱい、しょうだね・・・』
デカパン「心配にもなるダス!!
いくら名無からの頼みだからって、こんな・・・ややっこしい六つ子達の家に住むなんて・・・」
おそ松「そーそ。
これから六つ子の家に・・・・・・・・・住む、?」
デカパンの言葉に、兄貴が復唱しかけていた言葉を疑問形にした。
その言葉を理解出来ず、俺達は揃いも揃って首をかしげた。フッ、さすがは運命の兄弟・・・デスティニーブラザー。以心伝心だな。
カラ松「デカパン、すまないがもう一度言ってくれないか。ワンモア。
俺の耳が正常ならば、これから名無ちゃんが俺達の家・・・松野家へ住むと聞こえたんだが・・・。アンダスタン?」
デカパン「そう言ったんダス。
なんダス、お前らの母親に昨日言ったはずダスよ?」
チョロ松「えっ!?
お、俺は何も・・・みんな、母さんからなんか聞いてた?」
聞いていない。何も。
俺達は首を横に振った。
どう言う事だ・・・?
この様子だと本当に名無ちゃんは俺達と、その同棲・・・シェアハウスするようだ。