第3章 ふたつめ。
デカパン「まったく・・・名無もややこしい奴らに懐かれたもんダスね。
・・・名無の発作は、主に感情と能力のバランスが崩れた時に起きるダス」
十四松「バランスって?」
『・・・わたし・・・まだ、うまくチカラつかえない、んだ。だから・・・・・・みんな、みたいに・・・おもったように・・・コントロール、できない』
カラ松「そう、なのか?
以前名無ちゃんがブラザー達の能力を無効化した時は普通に使えてるように見えたが・・・」
『あ、あれは・・・あたったら・・・・・・いたいかな、って・・・おもって・・・。・・・それに、はかせ・・・くるしそうだったから』
デカパン「名無は優しい子ダス。
どっかの誰か達とは違って、目の前で誰かが傷つくのを放っとけないんダス。どっかの誰か達と、違って」
十四松「あははは、誰かって誰だろうねチョロ松兄さん!」
チョロ松「誰だろう、皆目見当もつかないよ」
デカパン「・・・はぁ。
とにかく、要はお前らが名無の前で能力を使って喧嘩とかしなければいいだけの話ダス」
なんだ、そんな事か。
僕としてもそっちの方がいい。
能力使う時なんてクソ松が絡んできたら身近にある物理ダメージのありそうな物を重力操作して投げつけたりするだけだし。あ、後は親友を浮かばせて遊んだりもするっけ。