第1章 さいしょ
デカパン「違う、って言うのは・・・なんて言えば解りやすいダスかね・・・。まあ根本的なとこから説明するダスか。
・・・まず、属性持ちがなんなのかは解るダスよね?」
チョロ松「さすがにそれくらいは解るよ。
僕達六つ子の、生まれつき持ってる能力でしょ?
母さんからは僕達が生まれた時に、母さんと父さんが持ってた遺伝子とかが化学反応みたいなのを起こして僕達の体に属性が宿ったとか聞いてるけど・・・。早い話が魔法、みたいなものだよね?」
デカパン「そうダス。
お前ら六つ子に、先天的に備わってる能力。それが属性ダス」
属性持ち。
チョロ松が言ったように、俺達が生まれつき持ってる力。
俺は火とか熱。
カラ松は水とか氷。
チョロ松は草とか木。
一松は重力とか空気。
十四松は光とか雷。
トド松は毒とか治癒。
ちなみにさっきのはチョロ松がデカパンをツタで縛って、十四松が気絶してぶっ倒れて勝手に放電。まあ、放電は消されたけど。
デカパン「・・・言わば、あの子・・・・・・名無の力は後天的なものダス」
トド松「後天的・・・??
産まれた後から備わった能力って事?」
デカパン「・・・・・・そう、なるダス。
単調な解釈で言えば、能力は・・・無効。属性持ちの力をキャンセルするダスよ」
・・・?
なんだ、デカパン・・・なんか言葉を隠さなかったか。
ま、言いたくねーみたいだし・・・今は知られたくねーのかも。