第1章 さいしょ
side おそ松
デカパンが、泣いてる。
いつも普通の薬から得体の知れない危ない薬まで作るアイツが。
知らねー女の子を、大事そうに抱きしめて泣いてる。
女の子は、顔はよく見えねーけど。
抱きしめ返す事もなくただされるがままって感じで。
・・・にしても、今のなんだったんだ?
十四松の奴、なんか知らねーけどいきなり気絶したよな。んで、いつもくしゃみとかふとした時に放電するみてーに、放電するはずだったよな?
・・・でも、今日はなんか違った。
誰かに雷が当たる前に、消えた。
おそ松「えー・・・と?
え、今・・・・・・十四松・・・気絶した、よな?」
トド松「うん・・・。
それでいつもみたいに放電した・・・よね?
でも消えて・・・・・・。・・・うーん、なんでだろ・・・」
カラ松「十四松の方も気になるが・・・俺としてはあのデカパンがあやしているガールの方が気になるぜ・・・」
デカパン「・・・・・・お前ら、もう出てってくれんダスか?」
チョロ松「え・・・で、でも・・・」
デカパン「またいつ名無の発作が起きるか解らんダス・・・。
とにかく、今はこの部屋から出てってくれダスよ」
チョロ松「でも・・・デカパン。
その子大丈夫なの?さっきから何も動いてないみたいに見えるけど・・・」
チョロ松がデカパンにそう聞けば、デカパンは女の子を撫でてゆっくり寝かせながら答えた。
発作?
なんだ、発作って。
てか、デカパンを縛ってたチョロ松のツタも消えてる?
チョロ松の事だから殺す勢いで植物出したんじゃねーと思うけど・・・いつもなら、シュルシュルとか聞こえるはずなのに。