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観察日誌  リヴァイ・アッカーマン

第67章 六十七日目



もともと馬達の出産を手伝わせる目的で、仔馬の飼育に関する本を読めと言っておいた。

しかし、俺の思惑は外れ、ウリエはいきみだした母馬達の声に驚いて隅っこの方で震えているだけだった。

だが、仔馬には興味があるのか、お産を終えて落ち着いた親子の所へは近づき観察していたようだった。
気が付いた時には、その親子の側に積んであった藁山で眠りこけていた。

昼過ぎ、風呂に入ってサッパリした後にはまた資料室に行っていた。

夜は、夕食後部屋に戻ってくるなりうつらうつらしていたので先に寝かせた。


ハンジがウリエにノートとペンを渡したようだ。

夕食時、ウリエが何かを隠すように持っているのを見て聞いてみれば、申し訳なさそうにハンジに貰ったと言った。

俺は別に問題は無いと思ったが、人形として主人以外に物をもらうなどあってはならない事なのだろう。

だから、俺は仕方なく教えてやった。
やると言った物は素直に貰って、喜んで礼を言え。と教えた。

明日、ハンジに礼を言わせに行こう。




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