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観察日誌  リヴァイ・アッカーマン

第57章 五十七日目



午前中、また資料室に行っていたようだった。
昼食の時、食堂にハンジと現れた。
一冊本を抱えていたので質問をしてみた。

「ウリエ、何の本だ。」
「馬に関する本です。」

ここまではスムーズ。

「なぜ借りて来た。」

なぜ?
YES、NO以外で答える質問。
ウリエが何かをしたいからこの本を借りて来ている、その理由を俺は知りたい。
やはり口を閉じてしまったので、しつこくもう一度質問してみた。

「馬を、知りたくなりました。」
「ウリエちゃん次は馬に興味を持ったんだねー!偉い偉い!」

小さな声でやっと答えた。
奇行種がウリエをふりまわしていたが、嫌そうな顔はしておらず少し嬉しそうだった気がする。
褒められると嬉しいのだろう。

午後はその本を抱えて、俺たちと一緒に馬上訓練について来ていた。

寝る時間ぎりぎりまで本にかじりついていた。





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