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観察日誌  リヴァイ・アッカーマン

第58章 五十八日目



今日は朝早くから厩舎へ連れて行ってみた。
部下達が厩舎仕事をこなす様子をじっと観察していた。

もう、馬に怯える事は無くなった。

昼からは室内での仕事だったため今日はウリエに好きにさせた。

きっとまた資料室に籠っていたのだろう。
昨日と違う本を、夜、部屋で熱心に読んでいた。

「次は何の本を読んでいる。」
「馬に関する本です。前回とは違う本です。」
「馬が好きか。」
「はい。」

巨人だの植物だの馬だのと忙しい奴だな。

「そろそろ仔馬が生れる時期だ。興味があれば仔馬の飼育に関する本を読んでおけ。」
「は、はい。」

戸惑った返事。
なぜ自分にそんな本を読ませるのか?という疑問が含まれているように感じた。

人形なら素直にYESだっただろう。

なぜ?という疑問符が付いた。
自分で少し悩むようになるのはいい兆候だろう。




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