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観察日誌  リヴァイ・アッカーマン

第24章 二十四日目



そろそろ壁外調査が近い。
あと一週間余りだ。

こいつをここに置いて行く分には問題ないだろう。
しかし、問題を起こさないか心配だ。

準備でほとんど部屋にはいられない。
ウリエの様子を観察することすらままならなくなるだろう。
日誌に書き込む事も危うい。


そうだ、最近のこいつの動きを書いておこう。

朝、俺と共に起床。早い時間だが目覚めはいい方なのだろうか。
身支度を整え、ベッドメイキング。
俺が仕事に行っている間は、本を読んでいる。

昼は言いつけてあるように食堂に来る。
時折、俺と一緒に昼食を取る。
その後は部屋に戻って本を読むか、資料室に行って新しい本を漁っている。

夕食の時間になるとまた食堂に来て、飯を食う。
これもまた俺と一緒になる時がある。

食事の際「今日は何を読んだ。」「今日は何をしていた。」などの質問をするように心がけている。

会話。

という物をスムーズにできるようになれば、誰かに話しかけられてもわざわざ俺を介して話さなくて済む。

帰ってくる答えはあまり変わりない。
巨人の本か植物の本を読んでいた。だ。

夕食後は寝る準備を済ませて、また本だ。
そんなに本が好きか。

そして、俺の就寝時間に合わせて寝る。

完全に慣れてしまっているが

「おはようございます、リヴァイ様」
「いってらっしゃいませ、リヴァイ様。」
「おかえりなさいませ、リヴァイ様。」
「おやすみなさいませ、リヴァイ様」

は、忘れずにこなし、にっこりと作りこまれた笑顔をこちらに向ける事は変わりない。


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