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観察日誌  リヴァイ・アッカーマン

第22章 二十二日目



今日は一日ウリエを見ていてやる事が出来なかった。

暇になったら資料室へ行ってもいい。と言っておいたので、一人で行動していたようだった。

飯もどうこうしろと言った訳ではないのにちゃんと食堂で食べていたようだった。

嬉しい成長だ。
いちいちこいつの飯の事を考えなくてすむ。


ずっと書くのを忘れていた事がある。
一つ面白い事を見つけたのだ。

俺が仕事で部屋を開けている時間にウリエが部屋の掃除をしているようだ。

教えた訳ではない。
手伝わせた記憶もないが、俺がこまごまといつものように掃除をするのを見て、覚えたようだった。

学習したことを勝手に行うのは、人形としてあるまじき行為なのではないかと思う反面、人形として飼い主の生活圏をきれいに保つという点では、機能として備わっているのではないかと疑う部分もある。

まだ、質問しても返してはくれないだろうか。
試してみよう。

そろそろエルヴィンの所へも顔を出さなければ。




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