第180章 百八十日目
夕食の時、ハンジや部下達がウリエに今日一日何をしてきたのか。と質問していた。
ウリエは楽しそうに馬具を選んだ時の事や、ジークリットに付けて見た時のことなどを話していた。
「リヴァイ。私はそんなに君がウリエちゃんを甘やかすとは思ってなかったなぁ!」
別れ際、ハンジが俺にそう言った。
俺だって思っちゃいなかった。
惚れた弱みか?
ウリエは結局寝るまで馬の話だ。
ようやく黙ってノートを書き始めた。
今日で最後にする。
また、何かあった時にだけこのノートに何か書くことにしよう。
半年前
何も感じる事の無い、型にはまった人形ウリエ。
今では、湧きあがる感情を抑える事も、興味を引くことへの挑戦も、表現し自ら手を伸ばすようになった。
知らない事もまだ多い。
教えなければならない事も。
俺はあの時ウリエを買う為に立ちあがった事を後悔はしない。
そして、金を出して買ったからではなく。
心から大切にして守りたいと思うから。
俺がウリエの手を引いて、また道を外れないように歩かせる。
もちろん俺の隣でだ。
離す気はない。
ずっと。
俺の側に居ろ。
ウリエ。
リヴァイ・アッカーマン