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観察日誌  リヴァイ・アッカーマン

第180章 百八十日目



腹が減ったので途中の店に入ろうとしたが、ウリエが帰りたそうにしていたので、団に戻りいつもの服に着替えて軽くパンを口に突っ込み、ウリエは厩舎に走って行った。

ゆっくり後を追って行けば、早速ジークリットと庭で戯れながら馬具が届くのを待っていた。

「あんまりはしゃぐな。」

言えば多少じっとはしている。
しかし、馬具が届くと、慎重かつ急いで箱を開け一つ一つジークリットに見せながら出していた。

前にウリエが貰っていた、馬具、アレはたしか無口だったな。あれよりも高価な無口を今回は買っていた。

ジークリットは大人しくウリエに新しい馬具を付けられている。
匂いを嗅ぐ事はあるが、前の様に噛んだりはしなかった。

「わぁ!リヴァイさん!見てください!」
「やかましい。見てるだろ。」

大きな声を出すウリエは珍しい。

子供のようにはしゃぐウリエ。
立派な馬具を付けてもらったジークリットは、ウリエより物の価値がわかるのか誇らしげにしているように見えた。

「あと半年もすれば、その鞍の出番が来る。もう少しの我慢だ。」
「はい。頑張ります。」

早く試してみたいのだろう。

「リヴァイさん。ジークリットに乗れるようになったら、遠くへ行ってみたいです。」
「あぁ。約束だ。」
「はい。約束です。」

やりたい事。
やって見たい事が出来た。

人形にこんな事が出来るか?

もうウリエは大丈夫だ。


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