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観察日誌  リヴァイ・アッカーマン

第122章 百二十二日目



ウリエのせいで睡眠時間が減る。

この日は立体起動訓練だったが、部下たちは訓練も兼ねて森の中を飛び回りながらウリエを探していた。

以前、この森で迷子になったあたりからもっと広範囲まで。
足跡は見つかったが時間が経っていて追えず。

森の向こうまで歩いて行ったと言うのか?

まさかとは思うが…
ウリエは人形として自ら破棄したのだろうか。

壊れた人形は主の前を去るべきだと?

人形としての刷り込みのせいで、ひとりの人間としての自覚が少ない。
それでも、それなりに物わかりは良いと思っていた。
素直に言う事は聞く。

……ジークリットの世話もあるだろう!

何か面倒事に巻き込まれたのではないか。
あれもいい年の女だ。
まして、人形として高値が付くほど容姿がいい。
そう言うたぐいの面倒事に巻き込まれてもおかしくは無い。

今夜は早めに眠る。

明日、早朝に探しに行く。

手のかかる奴だ。





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