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観察日誌  リヴァイ・アッカーマン

第96章 九十六日目



ウリエは俺の何だ。
なぜ俺はウリエを買ったのか。
なぜウリエだったのか。

あの時「かみさま」と呟いたと思ったのは俺の勘違いだったかもしれないのに。

神に縋らなければならないほど孤独だったのがかわいそうだと思ったから?
貴族どもに売り買いされるウリエがかわいそうだったから?

かわいそう?

この世にかわいそうと思われる人間は数えきれないほどいる。

気まぐれや興味ではない気がする。

……やめよう。きっと答えは出ない。


今日、ウリエは厩舎に向かい夜まで帰ってこなかった。
夕食の時も現れなかった。
これを書き始めた頃に戻ってきた。

すみません。と一言謝ってからウリエもノートに向かっていた。

特になし。
寝る。




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