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〜Cafe myosotis〜

第8章 -感謝の気持ち-(花巻/青峰/岩泉/鎌先/木吉)


「は?」


「マジかよ…?」


ポカンとしてる鎌先と、
呆れ顔の岩泉を尻目に、
青峰はサッと鎌先の手から、
すみれを引き離すと、
すみれの隣の椅子に座り、
自分の膝にすみれを寝かせた。


何も気づかないすみれは、
スヤスヤと気持ち良さそうに
青峰の膝で眠っていた。


「おいっ‼︎青峰っ‼︎」


「おまえ‼︎何してんだよ⁉︎」


「おまえら、うっせぇよ!
すみれが起きちまうじゃねーか。」


「「…っ‼︎」」


そう言われてしまうと、
黙るしかない岩泉と鎌先だった…。


「はは…。じゃあ、静かにするから、
オレはその役目を代わってもらいたいかな。」


いつのまにか店から
いなくなっていた木吉は、
店に戻ってくると、
自分の大きなジャケットを
そっとすみれの背中に掛け、
すみれの背中を優しく撫でた。


「ま…ジャケットであっためるとして…
今はすみれのためにおとなしくするかな。」


「…ふん!」


「つぅか…すみれ、なんかあったのか?」


突然真面目な顔して言い出したのは、
鎌先だった。


「「「…‼︎」」」


他の3人も思い当たるコトがあるようで、
鎌先のことばに、
それぞれがハッとしたように
顔を見合わせた。


「やっぱり…か。」


「おまえらもそう思うか?」


「あぁ。今日のすみれの飲み方、
おかしかったしな。」


納得顔の青峰に、
もう一度皆の意見を確認する岩泉…
皆の意見をまとめた木吉…


4人は気持ち良さそうに眠るすみれを
ジッと見つめた。


「こいつ…いつも自分後回しだからな…」


ボソッと言ったのは鎌先だった。


「すみれの奴、この店で、
オレがはじめて声掛けた時も
すげぇ明るく答えてくれてさ。
いっつもオレのコト褒めてくれんだよ。
まだ店慣れてない時で、
オレ、すみれとしか話せなくてさ…
すみれはいつも
優しいことばをくれんだよ。」


鎌先のことばに頷きながら、
続けたのは木吉だった。


「だな。オレもだ。
いつもオレのコト気にかけてくれて、
小さなコトも気にしてくれて…。
いつもオレのコトを最優先してくれんだ。
こいつの懐の大きさには、
ほんとかなわないな。
いつも助けられてる。」


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