第6章 エピローグ~今宵この時~
ゆっくりと有希ちゃんに覆い被さり、その膝を割って牡茎の先端を入口に充てがう。
「久し振りだからかな。
何か……凄く緊張してる。」
有希ちゃんの耳元でそう囁くと、有希ちゃんがぎゅっと僕を抱き締めてくれた。
その柔らかさと温もりに緊張が解けていく。
「………挿れるね。」
僕が一気に腰を沈めて有希ちゃんを貫くと
「ああっ……」
有希ちゃんは悲鳴のような声を上げた。
「駄目だよ……有希ちゃん。
総介が起きちゃう。
声…我慢して。」
二本の指を有希ちゃんの口内に差し入れて、声が漏れないよう軽く舌を押さえる。
そんな事をされながらも、有希ちゃんはうっとりとした目付きで僕を見上げていた。
三年振りに入った有希ちゃんの中はとても狭くぎゅうぎゅうと僕を締め付けて来て、少しでも動いたら一瞬で果ててしまいそうだ。
「………ん……くっ……」
僕はその怖い程の快感に抗いながら、有希ちゃんを見つめた。
「有希ちゃんの中……凄く……きつい。
僕も声が出ちゃいそうだ。
だから……ね…僕にも……して。」
そう言って薄く口を開くとその中に有希ちゃんの細い指が侵入し、僕の舌を絡め取った。
「…………んっ」
お互いの指を口に含んで舐め合い、秘部もぴったりと繋がっている。
後は君のどこに触れれば良い?
どこに触れれば、君の全てを手に入れられたと安心出来るのかな?
そんな事を考えながら襲い来る悦楽から何とか気を逸らし、有希ちゃんの手を掴んで僕の口の中から指を抜き出した。