【進撃の巨人】 never ending dream R18
第11章 強く結ぶ~勝負~●
「…生きるためだ。
そして、仲間のためだ。」
いつもよりも低く、落ち着いた声で答えるリヴァイに、サラは優しく微笑んだ。
「答えてくれて、ありがとう。」
リヴァイの心に、少しだけ触れる事が出来たような気がした。
「私は…君の過去を受け入れるよ。」
「あぁ。…助かる。」
リヴァイはそう一言だけ返事をした。
2人の間に沈黙が訪れる。
ランプの明かりだけが2人を照らす。
それはまるで、夕暮れに現れる朱色の空のように、2人の頬を紅く染めていた。
なぜかサラには、この沈黙がとても心地良かった。