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【進撃の巨人】 never ending dream R18

第36章 エルヴィンの手紙





親愛なるサラへ





君がこの手紙を読む頃、世界はどうなっているのだろうか。



もしかすると、俺はもうそこにはいないかもしれない。



こうして君に手紙を書くのは最初で最後だと思う。



だからこそ、今日は今まで話す事の無かった俺の本音を書こうと思う。





君に初めて会ったのは、君が生まれて4日後の事だった。



産着にくるまれた君を見て、まるで天使が舞い降りてきたのではないかと思ったのを覚えている。



俺の腕の中で眠る小さな小さな命。



あの日から、俺の使命は変わったんだ。





君が兵士になると言い出した時は正直驚いた。



力強くでも止めるべきだったと思う。



しかし…



君の人生は君の物であり、決して父親である俺の物ではないんだ。





いずれ、順番通りにいけば…君よりも俺の方が先に死ぬ事になるだろう。



その時、例え君がひとりになったとしても生きていけるよう、少しの知恵と強い心を持って欲しいと思う。





本当は、いつまでも俺の側に置いておきたかった。



君を悲しませる全てから守ってやりたかった。



しかし、父親である俺が君にしてあげられる事は限られているんだ。





サラ、どうかこの世界を生きぬいてくれ。



兵士である君にこんな事を言うのはおかしいとは思う。



しかし、君には生きていて欲しい。



なぜなら君は…



俺の夢であり、最後の希望なのだから。





エルヴィン・スミス






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