【進撃の巨人】 never ending dream R18
第33章 使命
宿に戻るため、私は来た道を引き返した。
傾きかけた太陽が王都の街並みを美しく照らす。
先ほどまでいた地下とはまるで別世界だ。
宿へ戻れば、他の調査兵団幹部達が待っている。
次回の会議では壁外調査の廃止どころか、今後の調査兵団の在り方までもが議題にあがる可能性がある。
何とか打開策を考えねばと、躍起になっている頃だろう。
しかし、私の心はわずかに高揚していた。
それは先ほど見た、地下街の窃盗団。
彼等は必ず、この世界に変革をもたらす。
そう確信していた。
壁外調査は終わらない。
終わらせはしない。
全ては人類の勝利のため。
人類が再び自由を取り戻すため。
そのためなら…
私は何にでもなれる。