【進撃の巨人】 never ending dream R18
第33章 使命
「ロヴォフに伝えて欲しい。」
「ロヴォフに?」
一体何を言い出すのかと、マックスは険しい表情を浮かべた。
しかし、私はそんなマックスへ駆け寄り、真剣な眼差しでこう告げた。
「私がロヴォフの横領に関する証拠書類を手に入れた。
そう伝えて欲しい。」
「…何を言い出すんだ?」
「そして、こう付け加えてほしい。
私が地下街の窃盗団を調査兵団に入団させようとしていると。」
「…先ほどの窃盗団をか?」
自分でも、あまりにも馬鹿げた“賭け”だとは思う。
しかし、私に思い付くのはもう、これくらいの事しか無いのだ。