【進撃の巨人】 never ending dream R18
第33章 使命
「窃盗団?」
「あぁ。
華やかに見える王都も、一歩地下に足を踏み入れれば凶悪な犯罪者が眠る悪の温床だ。
お前もすぐにここを離れた方がいいだろう。」
そう言うと、マックスは微かな光が漏れる地上への階段を上っていった。
つい数ヵ月前までは、医者として華やかな暮らしをしていたであろうマックス。
ロヴォフと出会った事により、犯罪に手を染め、命を狙われる事となる。
マックスの言葉はまるで自身の現状を示しているかのようだった。
「マックス!!」
私は階段を上るマックスの後ろ姿を呼び止めた。
振り返る彼の表情はやはりひどくやつれていて、初めて出会った頃の面影などどこにも無い。
かつての恋人であるエリクに似ているはずもない。
そんなマックスを呼び止め、私はこう切り出した。