【進撃の巨人】 never ending dream R18
第33章 使命
瞬きをする間もなく、その人物達は私達の頭上で旋回していった。
男が2人。
女が1人。
壁に突き刺さるアンカー。
ワイヤーが巻き取られる音。
彼等の腰には立体機動装置が装着されていた。
「…見事だ。」
私は無意識にそうつぶやいていた。
彼等の立体機動装置の腕は、兵士である私から見ても息を飲むほどだった。
風が吹く事のないこの地下街に、突風のごとく姿を現した彼等。
特にリーダーらしき小柄な男は、調査兵団の熟練兵士に匹敵するほどの腕前だった。
そんな彼等の姿に見惚れる私に、マックスはこう言った。
「地下街に住み着いている窃盗団だ。」