【進撃の巨人】 never ending dream R18
第33章 使命
「お前も早くここを離れたほうがいい。
ロヴォフが新たな刺客を送り込んでくるだろう。」
「えぇ。
君はどうするの?
このまま王都にとどまるの?」
「いや…。
明日にもここを離れるさ。
ウォール・マリアの北側にある農村に行くつもりだ。
北側の地区は医者が足りない。
本意ではないが…そこで生きるのも悪くないと思うんだ。」
「そう…。」
マックスは少し考えた様子を見せると、辺りを見回した。
薄暗い地下街の入り口には人気が無く、少し離れた場所には高層の建物が立ち並んでいる。
今、この場所にいるのは私達ふたりだけだろう。
人の気配が無い事を確認したマックスは、辺りを警戒しながらも、そっと私に耳打ちをした。
「ロヴォフの本当の目的は、資金の横領だ。」