【進撃の巨人】 never ending dream R18
第33章 使命
「君はここで何をしているの?」
「何って…
お前の姿を見掛けて追いかけて来ただけだ。」
「それはロヴォフの命?」
「いや…自分の意思だ。」
マックスは両手を上げながら、困り果てた様子でそう答えた。
よく見ると、マックスの額には数日前に私が殴り付けた傷跡がまだ残っている。
私はマックスの背中へと突き付けた銃をゆっくりと下ろす。
これ以上彼に怪我を負わせるのは気がひけた。
そして何より、こうしてマックスが生きて再び姿を現した事が不思議でならなかった。
「…ロヴォフに“消された”とばかり思っていたよ。」
「あぁ、それも時間の問題だろう。」
用心深いロヴォフの事だ。
何の有力な情報を得る事もなく舞い戻ってきたマックスを、ロヴォフは生かしておかないだろう。
それを彼も分かっていたのだと思う。
以前とは比べ物にならないほど、彼の顔はひどくやつれていた。