【進撃の巨人】 never ending dream R18
第33章 使命
もし私の命を奪おうとするならば、地下街は絶好の場所だろう。
私もなるべく騒ぎは起こしたくない。
私は後をつけてくる足音を確認し、暗く淀んだ空気の流れる地下街への階段を一気にかけ降りた。
例え相手が“巨人”ではなく“人間”であろうとも、私は戦わなければならない。
それは、人類の勝利のため。
死んでいった仲間や家族のため。
後ろからは慌てたように私を追いかける足音が聞こえた。
地下街へと入った瞬間が勝負だろう。
相手はすでに銃を手にしている可能性もある。
私は懐に忍ばせた銃を構え、階段の影へと身を潜めた。