【進撃の巨人】 never ending dream R18
第33章 使命
数日後、私は王都を訪れていた。
兵団総司令部で行われた、第22回壁外調査を総括する会議に出席するためだった。
そこには生き残った調査兵団の幹部数名も同席していた。
論点となったのは、やはり壁外調査を廃止するべきという事だった。
しかし結論は出ぬまま、次回の会議へと持ち越される事となった。
会議終了後、私は宿に戻る事なく王都ミットラスの街を歩いた。
懐には数日前にマックスから奪い取った銃。
調査兵団の兵服をまとい、この街を歩けば、必ずロヴォフが何らかの動きを見せるのではないか…そう思ったからだ。
壁外調査の廃止を望むロヴォフにとって、私達調査兵団幹部はひとりでも消しておきたいだろう。
医者であるマックスが銃を隠し持ち、調査兵団本部へとやって来たように、ロヴォフの息のかかった人物が私の命を奪いにやって来る。
そう思い、私はあえてミットラスの大きな通りを歩き続けた。