【進撃の巨人】 never ending dream R18
第33章 使命
次の日の朝、調査兵団本部にマックスの姿は無かった。
昨晩、私の部屋を出た後、マックスは自ら行方をくらましたようだ。
医務室を訪れると、マックスに好意を持っていたであろう女性兵士が泣いていた。
おそらく彼の正体を知る者は私とミケだけだろう。
“一身上の都合”
そう理由をつけ、彼はこの調査兵団本部を去っていったのだ。
数日後、医務室には以前から常駐していた女性医師の姿があった。
「配属が急に変わったの。」と戸惑う彼女の様子からも、マックスの言う通り、今回の件にはニコラス・ロヴォフの力が加わっていたのだという事が分かった。
ニコラス・ロヴォフ…。
彼が壁外調査の廃止を求める理由をつきとめ、その証拠をつかむ。
壁外調査は終わらない。
終わらせはしない。
そう、強く思った。