【進撃の巨人】 never ending dream R18
第33章 使命
部屋のドアを閉め、私は廊下で中の様子を伺う。
とくに部屋の中を物色している気配はない。
もし何らかの目的で調査兵団へと潜り込んだ人物であるならば、分隊長である私の部屋に置かれた物に興味を示すはずだと思った。
兵団組織に関する資料を兵舎の部屋へと持ち帰る事は無かったが、部屋に置かれた本棚は、いかにも資料が隠されているように見えるだろう。
もし…マックスが兵団の内情を探るためにここへやって来たのだとすれば、彼は今頃何らかの手がかりを見付けるため、私の部屋の本棚へと手を伸ばしているはずだ。
しかし、中から聞こえてきたのは大きなため息とベッドの軋む音だった。