【進撃の巨人】 never ending dream R18
第33章 使命
「ここではしない。
今夜…私の部屋に来て。」
私の腰へと手を回し、キスをしようとしたマックスへ私はそう言った。
心にない事でもスラスラと言えるようになったのだから、私はやはり姑息な女だ。
マックスは私の身体を抱き寄せ、首筋にキスをした。
「…分かったよ。」と、耳元でささやくその仕草は、女性にはずいぶんと慣れているように感じた。
今夜、私の部屋で関係を持つふりをし、銃を奪い取る。
肌身離さず持っているのだとすれば、裸にするしかない。
私はマックスの背中へと腕を回す。
ほんのりと香る紅茶の匂い。
しかし、もうエリクを思い出す事はない。
目の前にいるのは、ただの“敵”なのだ。