【進撃の巨人】 never ending dream R18
第33章 使命
「“少女”か“大人の女”か…
試してみる?」
私の言葉に、マックスは少し驚いた表情を浮かべたが、その顔はすぐさまいつものような余裕のある笑顔へと変わった。
いれたての紅茶をすすりながら、まるで値踏みをするかのようにまじまじと私を見つめる。
かつての恋人であるエリクにどこか似ていると思っていたマックス。
しかし、その視線はエリクとはかけ離れたものだった。
マックスはティーカップを机の上へ置くと、ドアの前に佇んでいた私にゆっくりと近付いてきた。
マックスが何をしようとしているのか…その位は私にだって分かる。
誘ったのは私なのだから。
やはり、私は“少女”ではない。
だからといって、“大人の女”でもないだろう。
ただの“姑息な女”。
それでもいい。
この調査兵団に“害”となる存在を駆除するため。
そう思えば、私は何にでもなれた。