【進撃の巨人】 never ending dream R18
第33章 使命
「お前は…“少女”か?
それとも…“大人の女”か?」
黙りこくる私へと、あざ笑うかのようにマックスは言った。
“少女”か“大人の女”か…。
私にはどちらも当てはまらないような気がした。
私は“兵士”。
私は調査兵団第2分隊長、サラ・スミス。
ただ…それだけだ。
しかし、ふと私の頭にある考えが浮かんだ。
もし、私が“女”である事が武器になるのであれば、マックスの隙を突く事が出来るのではないか。
兵士としてではなく、“女”として接すれば、彼は簡単に弱みを見せてくる…そんな気がした。
そのようなやり方は本意ではなかったが、手段など選んではいられない。
それほど、調査兵団の置かれた状況は切迫していたのだ。