【進撃の巨人】 never ending dream R18
第33章 使命
次の瞬間、ベッドを囲っていたカーテンが突然開いた。
中から出てきたのはマックスだ。
マックスは私を見るなり「なんだ、お前か。」と、無造作に束ねた髪をほどく。
「…何をしていたの?」
そう問い掛ける私に、マックスは無愛想に応えた。
「何もしていない。
ただ…キスをしていただけだ。
彼女は俺に気があるらしい。」
先ほど医務室から出てきた女性兵士の顔が頭に浮かんだ。
確かにあれは、恋をしている少女の表情だった。
恋愛にうとい私にでさえ分かる。
他人の色恋をとやかく言うつもりはなかったが、なぜか心がざわついた。
ほどいた髪を再び結ぶマックスの姿。
やはりそれは、かつての恋人であるエリクにとても良く似ていた。