【進撃の巨人】 never ending dream R18
第33章 使命
医務室の前の廊下に差し掛かった時、ひとりの女性兵士が医務室から出てくる姿が見えた。
それは今季入団した新兵。
歳は確か17だ。
まだ少女の面影を残した彼女は、恥ずかしそうに頬を赤らめながら、ゆっくりと医務室のドアを閉めた。
彼女は私に気付くと、慌てた様子で敬礼をし、走り去っていった。
とくにどこか怪我をしているようには見えない。
彼女が医務室で何をしていたのか…。
何となくだが、私には理解出来た。
私はノックをする事なく、医務室のドアを開ける。
部屋の中を見渡すが、いつも机に向かっているはずのマックスの姿はなかった。
そのかわり、部屋の隅に置かれたベッドを囲むカーテンが閉められていた。