【進撃の巨人】 never ending dream R18
第33章 使命
「あの医者から火薬の臭いがする。」
「…火薬?」
「あぁ。
“銃”を隠し持っている可能性が高い。」
一体何を言い出すのかと、私は思わず吹き出した。
しかし、ミケは驚くほど鼻が利く。
私達のそれとは比べ物にならないほどだ。
そんなミケの言葉。
なぜ、マックスが“銃”を隠し持っているのか…。
私の心は動揺した。
マックスの目的は一体何なのか。
しかし…
その理由が何にせよ、私達にとって“害”となる可能性が高いのだろう。
きっとミケもそう判断したからこそ、私に忠告したのだと思う。
「分かったよ、ミケ。
彼の事は私に任せて欲しい。
だから…
腕を離して。」
「あぁ、悪かった。」
私の腕を離すミケの表情はいつになく真剣だった。