【進撃の巨人】 never ending dream R18
第33章 使命
「少し痩せたように見えるが…。」
「気のせいだよ。」
「…そうか。」
それでも、ミケはいつも私の事を気にかけてくれていた。
訓練兵時代からの仲間であるミケ。
口数は少ないにせよ、彼の言葉には嘘偽りがなく、私は彼を心の底から慕っていた。
「今日はもう休むよ。
君も少し休んだ方がいい。」
そう告げ、私はミケの前を通り過ぎる。
その瞬間、後ろから伸びるミケの手に腕を強く掴まれた。
驚いて振り返る私に、ミケは真剣な表情を浮かべ、こう言った。
「あの医者には気を付けろ。」
“嘘偽りのない”ミケの言葉。
一体どういう意味なのかと、私はミケに問い詰めた。