【進撃の巨人】 never ending dream R18
第33章 使命
ミケは一瞬こちらを見たが、またすぐさま視線をそらす。
それは私だけにしか見せない彼の癖だ。
「またあの医者のところか?」
「えぇ。
明日からは訓練に参加出来そうだよ。
全て君に任せてしまってごめんなさい。
感謝してる。」
私の言葉にミケは鼻をフンッと鳴らして笑ったが、どこか不満気な様子で腕を組んだままこちらを見ようとはしなかった。
それもそのはず。
壁外調査から帰還してからすでに2週間は経過していたが、団長である父、そして多くの兵士達を失った兵団内には重苦しい空気が流れていた。
そんな中、分隊長である私は自身の不注意で怪我。
一体何をやっているんだと呆れられても仕方なかった。